春告鳥 創刊特別号
過労死防止法の理念の実現へ! 弁護士 岩城 穣
2011年11月から2年半、無我夢中で署名活動や地方議会の意見書採択、国会議員への働きかけを行い、ついに成立した「過労死等防止対策推進法(過労死防止法)」。
国と地方自治体に過労死を防止する責務を負わせ、過労死の調査研究や啓発などの防止対策を、民間団体を含む関係団体・関係機関と連携して総合的に推進していくことを定めたこの法律が昨年11月に施行されて以降、私は次のような活動をしています。
①新たに設置された「協議会」の委員として「過労死防止対策大綱」の作成に関与
昨年12月、過労死防止法に基づいて「過労死等防止対策推進協議会」が設置され、私は過労死遺族の皆さんとともに、20人の委員の一人として加わり、今年6月をめどに作成され閣議決定を受ける「過労死防止対策大綱」の作成作業に関わっています。今が頑張りどころです。
②過労死防止全国センターの事務局長として全国各地の活動の働きかけ
昨年10月29日、「過労死防止等防止対策全国センター(過労死防止全国センター)」が結成され、私は事務局長に就任しました。その後、11月14日の国主催のシンポジウムのほか、これまで全国約30都道府県での「過労死防止のつどい」の開催、さらには地方センターの結成を働きかけてきました。
③過労死防止大阪センターの結成と、地元大阪での活動の活発化
大阪でも昨年11月20日に「過労死防止月間啓発シンポジウム」を開催するとともに、去る3月13日には「過労死防止大阪センター」が結成され、私は副代表理事に就任しました。30年以上の歴史を持つ大阪の過労死の救済・予防の取り組みを大きく発展させていきたいと思います。
法律制定までの皆様のご支援・ご協力に感謝するとともに、今後も様々なご支援を下さいますよう、よろしくお願いします。