1 皆さん、4月からのNHKの朝ドラ「あんぱん」、観てますか?
半年間観てきた朝ドラが終わったとき、それがお気に入りであればあるほど「ロス」(喪失感)になりますが、間髪を入れずにすぐに新しい朝ドラが始まります。この時、うまく乗り換えるにはそれなりのエネルギーが必要です。
私の場合、ここ最近では「らんまん」→「ブギウギ」→「虎に翼」と連続で乗り換えに成功したのですが、「虎に翼」にハマリ過ぎた一方で、次の「おむすび」の出だしになじめなかったため、「おむすび」は見損ねてしまいました。
今回の「あんぱん」は、子どもの人気アニメ「アンパンマン」の原作者のやなせたかしさんがモデルとのことなので観ようと決めていたのですが、最初の1、2回が引き込まれず、あっと言う間に1か月近く出遅れてしまいました。でも、、ここで頑張らないといけないと思い直し、ゴールデンウィークに「NHKオンデマンド」で一日に何話も観て、ようやくもう少しで追いつくところまできました。
2 中園ミホさんが朝ドラの脚本を書いたのは、2014年度後期朝ドラの「花子とアン」以来2作目とのこと。「花子とアン」は2年くらい前に一気に観ました。
中園さんは、10歳で父を、19歳で母を病気で亡くされたそうです。辛い思いをされたんですね。
中園さんによれば、10歳で父親が亡くなった頃に母親が買ってきたやなせたかしの詩集の中に「たったひとりで生まれてきて たったひとりで死んでいく 人間なんてさびしいね 人間なんておかしいね」という言葉を見つけ、皆同じと救われた気持ちになったことをやなせに手紙で送り、15歳位までやなせと文通していたそうです。文通が途絶えた後の19歳の時にも道で偶然会い、そのままやなせの本の出版パーティーに連れて行かれました。その頃、母親が病気であることをやなせに伝えたところ、やなせは母親に電話をかけて励ましたそうです。その後、間もなくお母さんも亡くなられました。
今回の朝ドラにやなせたかしさんを取り上げることは、そんな中園さんが自ら提案したとのことです。
(NHK公式サイト https://www.nhk.jp/p/anpan/ts/M9R26K3JZ3/blog/bl/pAVY30dQeR/bp/pw0N7jEKPY/ より)
3 ところで皆さんは、「あんぱん」の登場人物は、「それいけ!アンパンマン」のキャラクターがモデルになっているのが多いということをご存じですか?
ごく一部を紹介すると──
朝田のぶ〔ヒロイン〕(今田美桜)→ドキンちゃん
屋村草吉〔パン職人〕(阿部サダヲ)→ジャムおじさん
朝田羽多子〔のぶの母〕(江口のりこ)→バタコさん
朝田蘭子〔のぶの妹〕→コチョウランさん
朝田メイコ〔のぶの妹〕→ メーコ
辛島健太郎〔主人公柳井崇の親友〕→カレーパンマン
などです。
(https://asadora-tsugi.com/anpan/anpan_model_ichiran_anpanman/#google_vignette)
名前も何となくそれっぽくて、楽しいですね。
また、各週のサブタイトル「人間なんてさみしいね」(第1週)、「なんのために生まれて」(第3週)、「なにをして生きるのか」(第4週)などは、アンパンマンの主題歌から取っている感じがします。
そんなことも頭に置いて、今回の「あんぱん」を皆で楽しみましょう!
弁護士 岩城 穣
(いわき総合法律事務所メールニュース「春告鳥メール便」2025年5月16日発行)