退所のご挨拶(弁護士 安田知央)

 2月末日をもって、いわき総合法律事務所を離れることとなりました。2016年2月に入所しましたので、7年間もお世話になりました。

 私は修習生の頃に、弁護士修習を岩城先生に担当していただいたので、8年以上お世話になり続けていることになります。

 入所して数か月で子どもを授かりましたので、当初事務所の皆様にはたいへんご迷惑をおかけしてしまいました。寛大に受け止めてくださった事務所に対する申し訳ない気持ちを、恩返しをしようという気持ちにして、子どもが生まれて4,5か月して事務所に戻って以降、無我夢中で走ってきました。小さい子どもを育てなから弁護士として働く生活は、想像以上に凄まじく、ほぼ記憶がないような期間もあります。でもそのおかげで、子どものことを想う気持ち、子育ての大変さ、家族の尊さを語られるご依頼者の方の言葉が、より一層心に染みるようになった気がします。

 弁護士としても、岩城先生がすぐ傍にいらっしゃるという環境でしたので、岩城先生に何でも聞くことができましたし、岩城先生は私の未熟な意見にもいつも真摯に耳を傾けてくださり、その度に示唆に富むご意見を下さいました。岩城先生だけでなく、いわき総合法律事務所に在籍されてきた先生方、事件をともに担当させて頂いた先生方、また事務局の皆様にも、どれほど感謝してもしきれません。

 いわき総合法律事務所に入所する前の自分が、弁護士としても、人間としても、どのようなものだったかあんまり思い出せないくらいに、この7年間の経験は私にとってかけがえのないものになりました。

 この春からは、自宅近くにある主人の事務所に移籍し、夫婦で子育てをしながら、弁護士を続ける予定です。これまでいわき総合法律事務所で培った経験を大切に、これからも、一人でも多くの方の笑顔がみられることを目指して研鑽を積んで参りたいと思います。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。本当に、ありがとうございました!

弁護士 安田 知央

(メールニュース「春告鳥メール便 No.56」 2023.3.9発行)