戸籍法の改正により氏名の読み仮名も登録されることに?!

 現行の戸籍法を改正して、全国民の戸籍に指名の読み仮名を登録する運用を目指す動きがあるようです。

 その理由は、行政情報のデジタル化にあたり、種類の多い漢字よりも50音しかない仮名でのデータ管理の方が容易だからだそうです。それは確かにそうだよね、と思いました。

 これと併せて議論されているのが、氏名に個性的な漢字と読み仮名をあてるいわゆる「キラキラネーム」を念頭において、常用とは異なる漢字の読み方をどこまで許容するかという問題だそうです。なかなか線引きが難しい問題ですが、少なくとも既に使用が認められている読み方は認められる見通しなんだとか。そうなると、許容基準を設けてみても、あまり説得力のあるものにはならないのではないだろうか、と勝手に心配しています。

 改正法案は2023年の通常国会での提出を目指すようですが、もし改正法案が可決されれば、いずれ我々も名前の読み仮名を登録する必要が出てきますね。

(弁護士 井上 将宏)

(メールニュース「春告鳥メール便 No.43」 2021.11.29発行)