娘も2歳半をすぎ、いわゆる「イヤイヤ期」の真っ盛りです。言葉や態度ではっきり拒否されるようになりました。苦労することは多々あるのですが、そのうちの一つが、毎日のお風呂です。
まず、なかなかお風呂に入ってくれません。「お風呂入るよ!」とやや語気強めに言っても「メルちゃん(お人形の名前)とお医者さんごっこしてるからね」、「(おもちゃで)お料理してるの」と、あっさり返されます。とにかく、遊びを中断させられるのがとても嫌なようです。
それなら、お風呂での遊びを充実させようと、定番のプカプカ浮かぶアヒルさんなどのお風呂のおもちゃを購入しました。しかしすぐに飽きるので、どんどん増えてしまい、今ではクリスマスツリーのオーナメントまでお風呂内のおもちゃに仲間入りしています。
おもちゃの次に導入したのが「魔法の石」です。「魔法の石」とは、いい匂いのするバスソルトのことです。「いい匂いの魔法をかけよう!この魔法の石をパラパラとお風呂の中に入れたらいいんだよ。」と教え込んでいます。これは予想以上に効果があがりましたが、やはりまた飽きてしまいます。
最近は、キッチンのトングをお風呂場に導入して、これまでに持ち込んだあらゆるおもちゃを湯船に浮かべてトングで掴むという遊びをしてみたり、水着と水泳キャップを身につけて入浴させてみたり、試行錯誤を繰り返しております。
他にも、シャンプーをとにかく泣いて嫌がったり、ボディソープを湯船に流し込んでしまったり、お風呂から出たら裸で踊り出してなかなか拭かせてくれなかったり、ドライヤーを向けたら何かの怪獣と勘違いしているのか、大急ぎで逃げるか、意を決して立ち向かって来たりするなど、とにかく毎日大騒ぎです。
ですがお風呂の時は、子どもの成長をもっとも感じる場面でもあります。大変ではありますが、楽しむ気持ちを忘れず、子どもと過ごす時間をこれからも大切にしたいと思います。
(弁護士 安田 知央)
(春告鳥第10号 2019.8.1)