みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
ほんのり更新…三か月もあいてしまいました。私事ですが、連休を利用して、長崎県佐世保市で行われた「登校拒否・不登校・ひきこもり 長崎県のつどい」に参加してきました。つどいの内容を書き出すとものすごく長くなりそうなので、ここでは、その後に佐世保の方に案内してもらった無窮洞について書きたいと思います。

ハウステンボスから2㎞ほどのところにある無窮洞は、戦争中に宮国民学校の教員と生徒の手で掘られた防空壕です。
ボランティアの方が、解説や内部案内をしてくださいます(無料です)。

校長先生が、空襲などから子どもたちを守るにはどうしたら…と考え、学校のうらに、ひっそりと掘られました。

「無限」「終わりのないさま」という意を込めて無窮洞と名付けられたそうです。

子どもたちの小さな手で、約2年かけて掘られた防空壕はとても広く(500人の生徒が入れる大きさだそうです)、わき水が天井から落ちないように、壁をなめらかにして壁伝いに流れるようにしたり、床にも水路をつくったり、さまざまな工夫がされていました。

本来であれば、勉強をし、体を動かし、のびのびと育っていく子ども期に、戦争の砲火から逃れるための防空壕を作らなくてはならなかった子どもたち。
安全保障関連法案の成立が強行された今、またこの防空壕を使用するようなことが無いよう、声をあげていかなければと感じたひとときでした。
2015/9/25 事務局 大谷ちひろ