2014年6月2日

5月31日(土)~6月1日(日)の1泊2日で、三重県四日市市で行われた欠陥住宅全国ネットの第36回大会に参加してきた。
欠陥住宅全国ネット(欠陥住宅被害全国連絡協議会)は、1996年12月、阪神大震災の被災地神戸で、欠陥住宅被害の救済と予防を目的として結成された弁護士・建築士・学者・市民のネットワークで、現在13の地域ネットが全国を網羅し、会員数は1000人を超えている。毎年5月と11月に全国各地で大会を開き、研究と交流を重ねている。今回は東海ネットの担当で、初めて三重県で大会が開かれた。

とはいえ、今回参加するのは、少し気後れがあった。なぜなら、2年前の第32回札幌大会(2012年5月)で副幹事長職を降りたうえ、2011年11月以降過労死防止基本法制定実行委員会の活動が忙しくなったことから、2012年11月の和歌山大会は1日目のみ、2013年5月の福岡大会と同年11月の横浜大会は欠席させていただいていたからである。
そんなこともあってちょっと気が重かったが、今回は三重県で近いこともあり、意を決して参加することにした。
大会はいつものように充実した内容であった。①「がけ(崖)と擁壁 法的ルールとその原理」と題して、東京の木村 孝弁護士、②「建築瑕疵訴訟の到達点と課題 住宅の安全確保と被害回復の観点から」と題して、立命館大学の松本克美教授、③「弁護士にもわかる建築講座 建物の外装・外壁(基礎知識、よくある瑕疵、訴訟上の留意点)」と題して木津田秀雄一級建築士が、それぞれ詳細な講演をして下さった。

また、2日目は恒例の勝訴判決・和解報告。頑張って頑張って、頑張り抜いて得た勝訴判決。欠陥住宅被害を理解しない、しようとしない裁判官に対する怒りと無力感、それを乗り越えての勝利和解。各地の弁護団と建築士の人たちの努力に頭が下がる。 今回は、大会の内容もさることながら、数年ぶりに再会した友人がたくさんいて、まるで同窓会のような気分になった。また、何人もの人から、「過労死防止法が成立しそうで、よかったね!」と声をかけてもらえたのも、嬉しかった。
懇親会では、講演をして下さった木村孝先生、松本克美先生に続いて司会からお呼びがかかり、久しぶりの大会参加の感想と、過労死防止法の見通しなどについてお話をさせていただいた。
また、新人弁護士や修習生とも親しくなることができたのも楽しかった。
そんなわけで痛飲してしまい、確か4次会くらいまで行った10人余りの人達と解散したのは午前2時を回っていた。

次回大会は11月22(土)、23日(日)に山口で開くことになった。山口での開催は初めてで、欠陥住宅中四国ネット事務局長の風呂橋弁護士の構想では、できれば「山口支部」の結成にこぎ着けたいとのことである。
もし過労死防止法が制定されていたら、今年11月が最初の「過労死防止啓発月間」になることもあり、確実に参加できるかどうか、現時点ではわからないが、できる限り参加したいと思う。
※写真は上から、
①吉岡幹事長の基調報告
②当日配布された資料集
③昨年、司法試験の論述試験に欠陥住宅問題が出題されたとのこと。でも、今の私はこれを解けるのだろうか・・・。
④懇親会で、代表幹事の伊藤学先生、福岡の山上先生。今年88歳の米寿になられる伊藤先生の「生涯現役」の扇子がカッコいい。
弁護士 岩城 穣(「いわき弁護士のはばかり日記」No.191 2014年6月2日)