早いもので、娘も今年の4月に年長さんになりました。娘の通う保育園では、秋の運動会に、年長さんひとりひとりが、手作りの竹馬に乗って歩く姿をみんなの前で披露するという恒例行事があります。この竹馬行事のための、竹馬作りや竹馬の練習が、今年の6月から本格的に始動しています。
私の記憶の彼方にある竹馬は、運動靴で乗って遊ぶタイプのものでしたが、娘の保育園の手作り竹馬は、裸足で乗って遊ぶことが想定されています。作るのは簡単なようですが(結局主人に作ってもらいましたので、「簡単」と偉そうに言えたものではありませんが。)、乗って一歩を踏み出すのが一苦労のようです。娘の保育園の手作り竹馬は、足を乗せる部分が小さいので、安定して歩くには、裸足で乗り、足の親指と人差し指の間で、竹を挟み込んで、前に体重を乗せて、踏み出さないといけないようなのです。裸足ですので、竹を挟み込む足の親指と人差し指の間の部分に、負担がかかり、皮がめくれます。年長さんクラスのほとんど全員の足の皮がめくれるようです。
足の皮がめくれると歩く度に痛むので、母としては、娘の足の皮がめくれずに済めばいいのに、と思っていました。しかし、娘は真反対の気持ちだったようで、ここ2週間ほど「まだ皮がめくれない。」と毎日のように嘆いていました。
つい数日前、やっと足の皮がめくれて、娘はとても嬉しそうに報告してくれました。皮がめくれた足に絆創膏をはるのがまた嬉しいようで、夜お風呂上がりにはった絆創膏を、朝になったら剥がして、またはり直し、絆創膏が新しくはり直された足を嬉しそうに見つめています。
秋の運動会までに、親子で竹馬を練習できる期間は6月いっぱいで終了しました。あとは園でお友達と練習するようです。熱中症には注意してもらいつつ、保育園最後の年の、良い思い出になるように、楽しく竹馬の練習を頑張ってくれるといいなと思っています。
弁護士 安田知央
(春告鳥第16号 2022.8.3発行)