4月13日から半年間の期間で始まった大阪・関西万博は、10月13日の閉幕まであとわずかとなりました。
当初伸び悩んだ来場者数は8月以降大きく伸び、9月に入ると連日20万人を超える日が多くなっています。累計来場者数は2400万人を突破し(関係者を除くと2100万人)、採算ラインとされる2200万人(関係者を除く)の突破はほぼ間違いないようです。
私も、一度は行っておこうということで、9月8日(月)午後から、妻と2人で行ってきました。
すごい人だかりで、とにかく暑い!大屋根リングが最大の日陰場所になっていました。
入場予約はしていたのですが、個々のパビリオンの事前予約はできず、入れたのはスペイン館、ドイツ館、インド館と、たくさんの国々の展示が入った「コモンズA」くらいでした。ドイツ館では、65歳以上の人が一人でもいるグループは優先的に入館できて、ありがたかったです。
また、大屋根リングの上に上がり、大阪湾を見渡したり、ウオータープラザでの「アオと夜の虹のパレード」を眺めたりしました。
ただ、行きはタクシーで行き、帰りもタクシーに乗るのに1時間近くかかり、帰宅したらぐったりでした。
様々な問題やトラブルが指摘されながらも、大きな事故もなく、赤字を出さずに終われることはよかったと思います。しかし、海外パビリオンの建設費の未払い問題や、大屋根リングの保存問題(莫大な維持費)、更には、万博後に隣接地でカジノ施設を含むIR本格的な建設が始まるなど、課題は山積しています。
1970年の万博と同様に、世界の人々が一堂に会して交流できたことはすばらしいことですし、その成功のために尽力された関係者やボランティアの皆さんに敬意を表します。ボランティアの皆さんは猛暑の中、真っ黒に日焼けしながら、笑顔で丁寧な対応をして頑張っておられました。
しかし、このような交通の便が悪く、ガスの発生する柔らかい埋め立て地に、IRとセットで誘致を決めた維新府・市政の責任が問われることに変わりはありません。
弁護士 岩城 穣
(いわき総合法律事務所メールニュース「春告鳥メール便」2025年9月25日発行)

