2014年5月27日
5月26日、新人医師が赴任の70日後に自殺した事件(公立八鹿病院事件)の民事訴訟で一審判決の言渡しが鳥取地裁米子支部であり、3人の弁護団で米子に行って判決を聞き記者会見をしてきた。
遠い米子の地での判決と記者会見であるにもかかわらず、全国から遺族やマスコミの方が集まり、傍聴席は満席であった。
争点であった①上級医師のパワハラ行為の認定、②公立病院でのパワハラについての国家賠償法の適用排除と上級医師の個人責任、③病院と上級医師らの予見可能性の有無、などについて、ほぼ全面的に原告側の主張を認めてもらうことができたので、ほっとしている。
もっとも、被災者自身が医師であることなどを理由に2割の減額がなされた点など不満はあるが、控訴するかどうかも含めて、これから遺族の方々とよく相談していきたい。
(なお、弁護団は、林裕悟、中森俊久と私の3人である。)
※写真は神戸新聞に掲載された記者会見の様子。左端に写っているのが私である。
弁護士 岩城 穣(「いわき弁護士のはばかり日記」No.189 2014年5月27日)