中国を訪れて

 連休の4月29日から5月6日まで、学者や弁護士有志の「中国司法調度調査団」の一員に入れてもらって香港と中国(桂林・北京)に行ってきました。

 宝石箱のような香港の夜景、山水画のモデルと言わ れる桂林の満江下り、四千年の歴史を感じさせる北京 の遺跡や街並みなど、観光も素晴らしいものでしたが、「調査団」にふさわしい、 各種司法関係施設(裁判所や刑務所など)の見学、関係者との悪談は本当に貴重な経験でした。

 まだ、天安門事件から2年しか経っていないため、知識人を中心として、自由にものが言えない空気があるようでした。

 とはいえ、歴史的にも、面積・人口の面でも、とてつもなく大きな国であり、色々な形で交流を深めていければいいなあと感じた旅でした。

弁護士 岩城 穣(「天王寺法律事務所ニュース」第43号、1991年7月25日発行)