NPO法人「働き方ASU-NET」が誕生!

2013年4月10日

 2013年4月8日、南森町の新しい事務所で、NPO法人「働き方ASU-NET」の結成総会が行われた。
 これは、私たちが2006年9月に結成し、17回に及ぶ「つどい」を中心としてユニークな活動を行ってきた「働き方ネット大阪」(正式名称:「ストップ・ザ・エグゼンプション! 働き方を考える大阪ネット」)を、この度NPO(非営利法人)に改組発展させたものである。
 「ASU」には、私たちが大切にしたい「Activist」(活動家)、「Support」(支援)、「Union」(労働組合)の3つの言葉の頭文字を取り、「明日」(未来)という言葉と掛けたものである。

 結成総会には約30人が参加し、まず最初に、森岡孝二関西大学教授の開会あいさつ、服部信一郎氏の基調報告が行われた。私は司会を務めさせていただいたが、設立趣旨書、定款、役員、初年度・次年度の各事業計画書と予算書の承認といった形式的なことはそこそこにして、参加者の自己紹介と、働き方ASU-NETへの期待を、それぞれに語っていただいた。

 過労死問題での大先輩である松丸正弁護士は、石川啄木の「こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂(しと)げて死なむとぞ思ふ」と、「働けど働けどわが暮らし楽にならざりじっと手を見る」という2つの短歌を挙げ、「働き方というのは人間にとって本当に一番根源的なもので、過労死・過労自殺はその極限のあり方。そこからこの社会の働き方が見えてくる。」「内々に固まるのではなく、これからどういう働き方をしないといけないかについて、多数派になれるような情報を発信していってほしい」、とあいさつされ、印象に残った。

 その他、私自身初対面の人も多かったが、本当にユニークでハートのある人たちばかりで、これまでの働き方ネットの輪が大きく広がっていくことを予感させるものであった。

 まだ、机や電話・パソコンが入った程度で、具体的な活動はこれからであるが、肩肘を張らず、「知的で、実践的で、やっていて楽しい」活動ができればと思う。
 皆様、新しく生まれ変わった「働き方ASU-NET」を、よろしくお願いします。

「いわき弁護士のはばかり日記」No.113(2013年4月10日)より>