秋晴れの下、過労死防止基本法の一斉街頭署名活動

2012年11月11日

 11月10日(土)、全国で過労死防止基本法制定の一斉街頭署名の取り組みを行った。
 今年1月21日に続いて2回目となる。
 大阪では、今回も京橋駅(JRと京阪の駅の間の屋根付きの広い通路)で、午後1時から2時までの1時間、20人余りが参加して元気に行った。

 驚いたのは、前回の1月の時よりも、はるかに反応がよく、たくさんの署名が集まったということである。
 参加者が前回(35人)よりずっと少ないのに、集まった署名数は425筆と、はるかに多かった。
 前回は寒い冬で、雨模様だったのに対して、今回は秋晴れで快適だったからだろうか。
 それとも、この取り組みがかなり浸透してきたということだろうか。

 それに、特に若いカップルや、大学生、高校生、中学生の数人のグループがみんなで署名してくれるなど、若者がたくさん署名に応じてくれたのは、とても嬉しかった。
 また、気持ちを新たにして、頑張っていきたい。

 まだ全国の集計はされていないが、次のようにテレビが東京、大阪、兵庫の署名活動を紹介してくれた。

◆NHK全国ニュース
過労死防ぐ法律制定を 全国で署名活動
過労死や過労自殺で家族を亡くした人たちが、過労死を防ぐための法律の制定を求めて、10日、全国8か所で署名活動を行いました。

この署名活動は、過労死や過労自殺した人の遺族でつくる「全国過労死を考える家族の会」が弁護士などとともに行ったものです。
このうち、東京・新宿では、およそ30人が「長時間労働や仕事のストレスで過労死する人が後を絶ちません。大事な家族を守るため署名をお願いします」と呼びかけました。
家族の会が求めているのは、国が過労死について調査・研究し対策を実施することや、企業が国の対策に協力し労働者の心身の健康を損なわないようにすることなどを盛り込んだ、「過労死防止基本法」の制定です。
家族の会は、ちょうど1年前からこの活動を始め、これまでに31万人の署名を集めたということで、今後、国会に提出することにしています。
家族の会の中原のり子さんは「活動を始めて1年がたち、多くの人が法律の必要性を理解してくれるようになった。過労死のない社会をつくるため活動を続けたい」と話していました。

◆朝日放送・ABC関西ニュース
【署名活動】ストップ 過労死
過労死などを防ぐための法律制定を求める署名活動が全国で一斉に行われ、大阪でも遺族らが協力を呼びかけました。
署名活動を行ったのは、過労死で家族を亡くした遺族らです。昨年度、働きすぎなどが原因で脳や心臓の病気を患ったとして労災認定されたのは310件、そのうち121人が死亡しています。また、過労やストレスにより精神障害を発症したとして66人が自殺しています。遺族らは、過労死などについて国は有効な対策を打ち出せていないとして昨年から100万人の署名を集める活動を続けています。集まった署名は国会に提出する予定です。

◆関西テレビ・KTVニュース関西版
「過労死防止基本法」の制定求め署名活動
過労死を防止するための法律の制定に向け、遺族らが神戸市内で署名活動を行いました。
神戸市内で行われた署名活動には、過労死で子どもを亡くした遺族らが集まりました。
過労による脳や心臓の疾患などで労災認定を受けるケースは去年度だけでも600件以上にのぼり、大きな社会問題となっています。
こうした状況を防ぐため、遺族らは国などが過労死の実態を明らかにすることを柱とした「過労死防止基本法」の制定を求める署名活動を行い、これまでに全国で30万人分以上の署名が集まっています。

【過労死で息子を亡くした西垣迪世さんは】
「健康的に働き健康的に暮らせる国になるように、そう思ってこの法案を作って頂きたい」
遺族らは今後、100万人分の署名を目標に活動を続けるということです。

「岩城弁護士のはばかり日記」No.96(2012年11月11日)