過労死防止基本法制定へ向け、今後の取り組みについて議論──第6回実行委員会を開催

2012年10月6日

◆ハードな1週間が終わった。
 9月28日(金)の午前中は、京都のホテル「ハイアットリージェンシー京都」で過労死防止基本法制定実行委員会の第6回会合。その日の午後から翌日9月29日(土)のお昼まで同じホテルで、過労死弁護団全国連絡会議の第25回総会。
 そして、3日間の平日を挟んで、10月4日(木)早朝から電車で佐賀へ行き、市民会館ホールで行なわれた日弁連人権大会シンポジウムの第2分科会(自殺問題)に参加。この日は福岡に宿泊し、翌10月5日、空路宮崎に行き宮崎地裁で過労自殺の行政訴訟の裁判期日に出席した後、夕方伊丹空港に帰ってきた。
 実行委員会、過労死弁護団総会、人権大会シンポジウムのいずれも、とても意義深いものだった。

◆9月29日(土)午前の過労死防止基本法実行委員会の会合は、昨年11月の実行委員会結成後約1年間の活動を総括し、この秋以降の取り組みの方向性を議論する、節目の会議であったが、特筆すべきことが2つあった。

 1つは、過労死防止基本法制定の署名が、9月27日、30万の大台を超えたことである。目標の100万に対してはまだ3割ということになるが、30万というのはすごい数である。署名して下さった人たち、30万人に呼びかけてくれた人たちに思いを致すと、胸が熱くなる。

 2つ目は、この会議に先立って、京都選出の全国会議員に参加のご案内をさせていただいたところ、前原誠司衆院議員と福山哲郎参院議員(いずれも民主党)のそれぞれ秘書の方が参加して下さり、また前原議員からは、郵便でメッセージをいただいたことである。
 前原誠司議員のメッセージには、「過酷な労働環境による過労死・過労自殺の被害が、現代の日本社会に存在するという事実は誠に遺憾であります。憂うべき現状に対する貴会の皆様の並々ならぬご尽力に深い敬意を表します。」と書いて下さっていた。
 また、福山議員の秘書の方は、この仕事に就く前、毎月180時間以上の時間外労働で倒れる寸前で退社したという、ご自身の経験を話して下さった。

 いずれも、私たちの取り組みは決して間違っていないということを改めて確信することができた、とても嬉しいことであった。

「いわき弁護士のはばかり日記」No.93(2012年10月6日)より(一部修正)>