2012年5月21日
◆5月19~20日、札幌で開かれた欠陥住宅ネットの全国大会に行ってきた。
飛行機から降り立った札幌は快晴で、大阪よりかなり気温は低い。湿気が少ないので、風が実に爽やかである。
伊藤学代表幹事の開会あいさつ、札幌弁護士会会長の長田正寛先生の来賓挨拶、吉岡和弘幹事長の基調報告に続いて、次のような講演や報告と討論が行われた。
(1日目)
・特別講演Ⅰ「別府マンション事件の経緯と平成23年最判後の判例の動向」
・特別講演Ⅱ「欠陥住宅の不動産鑑定評価」(仮に補修をしても交換価値が下がるという問題)
・追加・変更工事の問題事例の報告と、パネルディスカッション(多額・多数の追加変更工事が書面なしで行われ、後で訴訟になるケースが多い)
(2日目)
・勝つための鑑定書
・勝訴判決・和解報告
・「耐震基準適合証明書」の悪用問題
全国ネットは、欠陥住宅問題に関わる弁護士、建築士、学者、市民のネットワークであるが、年2回の全国大会では、その特長が十分に発揮される。それぞれの立場から様々な報告や意見交換が行われ、約100名もの参加者がいる会場全体で、議論が深まっていくのである。
今回の大会で、全国ネットの事務局長が、東京の河合敏男さんから大阪の平泉憲一さんに交代した。私は1999年7月(第7回広島大会)~2006年11月(第21回福岡大会)までの7年半にわたって事務局長を務め、河合さんはその後5年半にわたって事務局長を務められたのである。
後任は再び大阪から、平泉憲一さんが就任した。平泉さんのあったかくてちょっととぼけたキャラで、頑張ってほしい。
また、私も事務局長退任後5年半にわたって務めた副幹事長を退任させていただいた。事務局長時代とあわせて13年間に及ぶだけに、私なりに感慨深いものがあった。
◆1日目終了後の懇親会は、「揚子江」(別名「黄金寿司」)という、北海道ネット事務局長の石川和弘弁護士イチオシのお店で行われた。確かに、豪華でおいしい料理であった。
いきなり出てきた「毛ガニ」は特大のうえ、塩加減が抜群である。30㎝はある巨大なアスパラも柔らかくておいしい。日本酒のシャーベットは珍しく、なぜか酔いが回った。おかげで酔っぱらってしまい、二次会のスナックまでは覚えているが、最後にラーメンを食べに行ったというが記憶がない(笑)。
いつもの立食形式と異なり、本当にワイワイガヤガヤとおいしいものを食べたという感じである。また必ず来たい。
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◆大会2日目終了後、夕方5時前の飛行機まで少し時間があったので、仲間のみんなと「キリンビール園」でジンギスカンを食べ、その後北海道大学に行きキャンパス内を歩いた。
北海道大学(札幌キャンパス)は本当に広大で、緑がやさしく、歩いているだけで癒される。学生たちが芝生のあちこちでバーベキューをしていた。今度生まれ変わったらここに入りたいなあ、なんて思った。
いつものことだが、「知恵」と「元気」をもらった2日間であった。
<「いわき弁護士のはばかり日記」No.75(2012年5月21日)より(一部修正)>