3日間にわたり、国会議員に「過労死防止法」制定の要請活動

2012年5月28日

◆既に書いたように、昨年11月18日、「ストップ!過労死 過労死防止法制定実行委員会」が結成され、私はその事務局長を務めさせていただいている。
 実行委員会は、①「ストップ!過労死100万人署名」を集めて世論を盛り上げること、②衆参両院の厚生労働委員会の方々をはじめ国会議員に広く働きかけることにより、議員立法を目指す活動を行っている。

 署名は既に約17万人分に達しているが、現在行われている通常国会の最終盤である6月6日に大規模な院内集会(チラシ参照)を予定しており、多数の国会議員の皆様に参加していただきたいと考えている。
 そのための取り組みの一環として、私は5月21日(月)~25日(金)の4泊5日で東京に滞在し、可能な限り国会議員の方にお会いして、防止法への理解と院内集会への参加を訴えることにした。
 何とかアポイントが取れて、議員本人又は秘書の方とお話ができたのは、次の皆さんである(敬称略)。
 ご多忙な中、時間を割いていただいた皆さんに、深く感謝を申し上げる次第である。

■5月23日(水)
【議員本人】
 初鹿明博(衆議院、厚労委、民主党、東京16区)
 土肥隆一(衆議院、現在は無所属、兵庫13区)(※ただし、廊下での立ち話)
【秘書】
 仁木博文(衆議院、厚労委、民主党、比例中国)
 吉田統彦(衆議院、厚労委、民主党、比例東海)
 梅村 聡(参議院、厚労委、民主党、大阪選挙区)
 内山 晃(衆議院、新党きづな、千葉7区)
 三宅雪子(衆議院、厚労委、民主党、比例北関東)
 服部良一(衆議院、社民党、比例近畿)
 西村康稔(衆議院、自民党、兵庫9区)

■5月24日(木)

【議員本人】
 三原じゅん子(参議院、自民党、比例区)
 古屋範子(衆議院、厚労委、公明党、比例南関東)
【秘書】
 柿沢未途(衆議院、厚労委、みんなの党、東京15区)
 石井準一(参議院、自民党、千葉選挙区)
 中村明彦(参議院、自民党、比例区)

■5月25日(金)
【議員本人】
 福山哲郎(参議院、民主党、京都選挙区)
 福島瑞穂(参議院、社民党、比例区)
 泉 健太(衆議院、民主党、京都3区)
【秘書】
 有田芳生(参議院、民主党、比例区)
 田中康夫(衆議院、新党日本、兵庫8区)
 鈴木 覚(参議院、民主党、東京選挙区)
 大島 敦(衆議院、民主党、埼玉6区)
 井上哲士(参議院、共産党、比例区)
 なお、これらはこの3日間で私がお会いした方々に過ぎず、実行委員会がこれまでにお会いしているのはこの数倍に及ぶ。

◆3日間の要請活動で感じた、素朴な感想は次のとおりである。
①議員の皆さんの多くは若い! 30代、40代の若い方々が非常に多く、フレッシュで活動的(あえていえば体育会的)だった。
②国会議員の皆さんは大変忙しく、その合間を縫っての要請であったにもかかわらず、議員本人も秘書の方も、全体として大変ていねいな対応で、話をよく聞いて下さった。
③良くも悪くも、この議員の方たちが法律を作っていること、議員といっても普通の生活をし市民感覚を持っている人々であること、その背後には投票した支持者・有権者がおり、その期待を背負って活動されているということを感じた。
④それだけに、過労死防止法の立法化を訴える私たちは、議員の皆さんと、その母体であり主権者である国民に、粘り強く働きかけることが必要だということを痛感した。

 それにしても、弁護士でありながら、これだけ議員会館に足しげく通うことになるとは思いも寄らなかった。
 ロビーやエレベーター、廊下などで、普段テレビでしか見ない有名な政治家の方々と普通にすれ違う(今回では、元首相のH山さんやMさん、最近国会で問責決議がなされたTさんなど)。そんな経験ができるのも、ロビー活動の面白さかもしれない。

 ※写真(上) 6月6日の院内集会のチラシ(皆さんぜひご参加下さい)
     (下) 面談して下さった公明党の古屋範子議員と、川人博弁護士、中原のり子さん(東京家族の会)

「いわき弁護士のはばかり日記」No.75(2012年5月28日)より(一部修正)>