弁護士 岩城 穣
ぼくの夢
大きくなったら
ぼくは博士になりたい
そしてドラえもんに出てくるような
タイムマシーンをつくる
ぼくはタイムマシーンにのって
お父さんの死んでしまう
まえの日に行く
そして「仕事に行ったらあかん」
ていうんや
これは、父親を過労自殺で亡くしたマー君(当時小学校1年生)が書いた詩です。
たったこれだけの短い詩の中に、過労死・過労自殺の悲劇が凝縮されています。
この詩は、「ストップ!過労死 100万人署名」の署名用紙の中にも、また私たちが作成したリーフレットでも紹介され、過労死防止基本法の制定を求める私たちの運動の象徴となっています。
去る4月30日、国連社会権規約についての日本政府の審査がジュネーブで行われ、家族の会有志がこれに参加しましたが(別の記事参照)、その際に持参する資料の中にこの詩の英訳を入れてはどうかということになり、ツアーにも参加された東京の馬淵郁子さんが英訳して下さいました。
馬淵さんの英訳と、その詩に付けられた「注」は、次のとおりです。
この詩が、世界中で広く読まれることを願います。
My Dream
Growing big enough,
I want to be a doctor for devising a Time Machine,
there shows up “DORAEMON”.
Riding on the time machine,
I’ll come up to my papa on the just previous day of his dying,
and going to shout, “Don’t go to work”.
Notes:
1) Written this poem by Ma-kun, who was in the 1st year of the elementary school. His father committed suicide in March 2000 from excessive work, mentally affected.
2) “DORAEMON” is a courageous robot hero as a friend savior in the popular cartoon among worldwide children especially in Japan.
3) Interpreted this poem, adding a remark by Ikuko Mabuchi Canlas.
<ストップ!過労死 全国ニュース第6号(2013年7月9日発行)掲載>