入所のご挨拶(弁護士 田中厚)

 皆様こんにちは。弁護士の田中厚と申します。1962年7月14日(フランス革命記念日)生まれ、大阪府豊中市出身です。この4月1日からいわき総合法律事務所に入所し仕事をしています。岩城穣弁護士は京都大学法学部の先輩で、私が司法試験に合格してすぐに知り合いました。平成元年に私が大阪弁護士会に登録して以降も、過労死事件、学園前ガーランドヒル事件(住宅値下げ差額分返還請求事件)、欠陥住宅の予防と救済を目的とする欠陥住宅ネット運動でご一緒していました(当時、岩城弁護士が欠陥住宅全国ネットの事務局長、私が欠陥住宅関西ネットの事務局長)。

 法律家団体としては、青年法律家協会、民主法律家協会に所属しています。青法協では、平成10年に大阪支部の事務局長を務め、裁判官の政治的自由を求める憲法裁判を闘いました。民法協では10年ほど様々な労働組合の事件の弁護団に参加し、裁判所や労働委員会で闘いました。

 私の弁護士としての活動としては、ほかにも、消費者問題(主に安全問題)への取り組みがあります(むしろこちらが中心かもしれません)。信楽列車事故遺族弁護団、PL(製造物責任)制定運動、テレビ等電気製品の発火事件訴訟、雪印集団食中毒事件弁護団(弁護団長)、マンションシックハウス集団訴訟(弁護団長)等です。更に、安全情報の獲得の側面から取り組むようになった、内部告発者の保護の問題は、国会での参考人質疑を経て、公益通報者保護法の制定、大阪弁護士会内の公益通報者サポートセンター、公益通報者支援委員会の設立につながりました。こうしたなかで、日弁連では消費者問題対策委員会副委員長、大阪弁護士会では消費者保護委員会委員長、公益通報者支援委員会委員長を務めました。大阪住宅紛争審査会の紛争処理委員、住宅専門相談員は長年務め現職です。

 私の趣味は、子供の頃から親しんできた将棋(将棋連盟から三段免状をいただいていますが現在の実力は2級程度)、卓球、最近始めた俳句(俳句結社「凧」同人)、簡単な料理(煮魚、焼魚、天ぷら、焼肉、鍋等)、カラオケです。平和憲法ができた頃の社会状況を描いた市民ミュージカル「憲法のレシピ」に2018年に出演したのは良い想い出です。ほかにも、自伝的小説「天国と地獄~社会派弁護士の半生」を執筆・出版しました。この本は一般の書店には置いていませんが、楽天やアマゾンで購入することができます。

 今後とも宜しくお願いします。話し好き、人好きなので、お目にかかりましたらお声がけ下さい。

弁護士 田中 厚

(メールニュース「春告鳥メール便 No.58」 2023.4.28発行)