欠陥住宅被害全国連絡協議会 第40回大阪大会開催

~熊本地震被災者へ緊急アドバイスも~

 平成28年6月3日~4日、大阪市住まい情報センターにて、欠陥住宅被害全国連絡協議会(別名:欠陥住宅全国ネット)第40回大阪大会が開催されました。私は、前回の鹿児島大会に引き続き、総合司会を務めさせていただきました。
 欠陥住宅全国ネットとは、阪神・淡路大震災がきっかけとなり、①欠陥住宅の被害の予防と救済、②住宅問題に対する適正な法規制の実現等を目的として創設された団体であり、学者・研究者、建築士、弁護士、行政関係者、さらには欠陥住宅の被害者などが会員として所属しています。同団体の創設後は、全国各地における欠陥住宅の問題を重点的に取り組もうとする「地域ネット」も続々と結成されました(1997年10月には、「欠陥住宅関西ネット」も結成され、現在は岩城弁護士が同団体の代表幹事を務めています)。 

全国ネット創設20周年記念の大会

 第40回大会は、欠陥住宅全国ネット創設20周年を記念する大会でもあり、非常に盛況な大会となりました。157名もの参加者があり、様々な職業の方が多く参加されました。創設時から20年が経過した現時点における欠陥住宅の問題について、既に解決した問題と残された問題とを整理し、欠陥住宅全国ネットが今後どのような活動をすべきであるかを確認するとともに、今年4月に発生した熊本地震の被災者の方々に対し、深い哀悼の意を献げ、被災地での今後の対応方法についての緊急アドバイスを提言しました。

 私は、欠陥住宅や建築紛争に取り組みたいとの思いから、弁護士になると同時に欠陥住宅全国ネット及び関西ネットに所属しました。住宅にまつわる紛争では、建築紛争を専門とする弁護士や建築士に相談することが必須です。最近では、リフォームに関するトラブルも急増しています。欠陥住宅のトラブル(雨漏り、傾斜、沈下、震動など)に巻き込まれないためにも、また、巻き込まれてしまった場合には、いつでもお気軽に当事務所までご相談ください。

(弁護士 稗田 隆史)

(春告鳥第4号 2016.8.8)