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活動報告
「働き方を考える」ユニークな団体──働き方ネット大阪の活動

 「働き方ネット大阪」(正式名称「ストップ・ザ・エグゼンプション!働き方を考える大阪ネット」)は、年収400万円以上のサラリーマンを労働時間規制(1日8時間・週40時間労働、時間外手当など)から外すという「ホワイトカラー・エグゼンプション」が導入されようとしていた2006年9月28日、(1)すでにエグゼンプションの実態が先行している職場を変えていく、(2)正社員の長時間過重労働と表裏一体の関係にある非正規雇用のあり方を含め、広く「働き方」「働かされ方」を問い直す、(3)狭い範囲の労働組合だけでなく、広く家族や市民も一緒になったネットワークとする、というコンセプトのもとで結成され、丸3年を迎えた。私はその事務局長をさせていただいている。

 活動のメインは、毎回数十人から多い時は200人を超える参加者のある「つどい」である。これまで、次のように10回のつどいを開いてきた。

第1回(結成総会・2006年9月)「働き方はこれでよいのか? ストップ・ザ・エグゼンプション」
第2回(06年11月)「1日8時間の労働が当たり前の社会へ」
第3回(07年5月)「ワーキングプア─アメリカの真実」(D・K.シプラーさん記念講演)
第4回(08年2月)「非正規雇用の現状と打開への道すじを考える」
第5回(08年4月)「賃金不払残業をめぐる判例の到達点と職場の実態」
第6回(08年7月)「なくせ貧困!生存権と労働運動の関わり方を考える」
第7回(第2回総会・08年11月)「親の働き方と子どもの貧困 ~企業・行政に何が問われているか~」
第8回(09年3月)「大不況にどう立ち向かうか ― 経済・雇用の崩壊と再建の途」
第9回(09年11月)「働き方をどう考えるか──民主党政権に注文する」
第10回(09年12月)「社会変革の波を起こそう―『時代はまるで資本論』―

 「つどい」では、アメリカのシプラーさん(第3回)のほか、龍谷大学教授の脇田滋さん(第4回)や反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さん(第6回)、全国ユニオン委員長の鴨桃代さん(第8回)、大原社会問題研究所所長の五十嵐仁さんなどの有名人をお招きしてお話を聞くとともに、私がコーディネーターとなって、数名の現場の人たちによる「リレートーク」を行っているが、なかなかの好評をいただいている。

 月1回くらい開かれる事務局会議は、森岡孝二会長(関西大学教授)を中心に、労働組合の活動家や青年労働者、生活と健康を守る会の人、大学院生などさまざまな人々が参加し、わいわいがやがやの議論をし、終わったらみんなで食事をしながらさらに議論する。これがまた楽しい。

 ホームページもあるので、皆さんぜひ見て下さい(https://hatarakikata.net/)。そして、「つどい」に来て下さい。事務局会議に来ていただくのも大歓迎ですよ。

(いずみ第27号「弁護士活動日誌」2010/1/1発行)

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