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春告鳥 第7号
岩城弁護士の過労死問題最前線

◆過労死遺児交流会に参加

 

 昨年8月8日~10日の2泊3日で、長野県の白樺湖畔で行われた過労死遺児交流会(かいじゅうの会)に参加しました。まじめに一生懸命働いて突然過労死・過労自死した人の遺族は、配偶者のみならずその子どもも深刻な精神的ダメージを受けます。そこで、同じ体験を持つ親子が集まり、子どもたちは年齢を超えて交流し、親たちは専門家の助言も得ながら子育てや労災の苦労を語り合う場として「遺児交流会」が2002年頃から始まりましたが、過労死防止法に基づく事業の一環として2016年度から国(厚労省)が行うことになりました。今回が2回目で、私は企画委員として企画段階から参加しました。

 

 当日参加した家族は17家族で、私たち関係者も含めて約50人の大イベントとなりました。  参加者の多くは東京駅と名古屋駅からバスに乗り、会場のホテルに集合。1日目の夜は自己紹介と花火見学、2日目の午前はカヌー、昼食は親子でバーベキュー、午後は乗馬と釣り、親たちはグループトークと個別相談、夕方はマジックショーと閉会セレモニーという、充実したメニューでした。

 

 子どもたちはすぐに仲良くなり、年上の子が年下の子の世話をするなど、かつての子ども会のような和気あいあいとした雰囲気で、胸が熱くなりました。  3日目の朝、日焼けした子どもたちは互いに別れを惜しみ、それぞれの町に帰って行きました。

 

◆マー君の詩「ぼくの夢」が歌になりました

 

 2000年3月にお父さんを過労自死で亡くした当時6歳(小学1年生)の「マー君」が書き、過労死防止法制定を求める「100万人署名」の署名用紙にも掲載された「ぼくの夢」という詩が、夫婦デュオ「ダ・カーポ」による歌になりました(なお、CDは非売品です)。

 こんな辛い思いをする子どもを、もうなくさないといけないと切に思います。

 

            ぼくの夢 ~ある過労死遺児の詩~

 

                            作詩 マー君  作曲 山本友英

                                  歌 ダ・カーポ

 

   大きくなったら ぼくは 博士になりたい そしてドラえもんに出てくるような

 

   タイムマシンを 作る ぼくは タイムマシンに乗って

 

   お父さんの死んでしまう 前の日に行く  そして 仕事に 行ったらあかんて 言うんや

 

   大きくなっても ぼくは 忘れはしないよ

 

   得意な顔して作ってくれた パパ焼きそばの 味を

 

   ぼくは タイムマシンに乗って お母さんと一緒に 助けに行こう

 

   そして 仕事で 死んだらあかんて 言うんや

 

   仕事のための命じゃなくて 命のための仕事だと ぼくは伝えたい

 

   だから 仕事で 死んだらあかんて 言うんや

                               (弁護士 岩城 穣)

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