大阪では、若手弁護士が呼びかけ人となって、２００８年、２００９年、２０１１年の３回にわたって「憲法ミュージカル」が行われてきました（第３回は神戸にも参加）。オーディションに合格した市民１００人が練習を重ね、日本国憲法の人権や平和をテーマにしたミュージカルを演じあげるという、壮大な取り組みです。これまでの３回で合計２万人の人々が観劇し、大きな感動を与えてきました。

　その後数年間お休みをしていましたが、一昨年集団的自衛権行使を容認する閣議決定がなされ、昨年には国民の大きな反対運動を押し切って安保法制が強行可決されました。昨年は戦後７０年の節目の年でしたが、そのことは戦争体験世代が急速に姿を消しつつあることを意味します。まさにその時期に、日本国憲法が長きにわたって実現してきた平和主義が危機に瀕しています。このような状況のもとで、平和の大切さをテーマに、在阪劇団「劇団往来」と共同して憲法ミュージカルが開催されることになりました。

　今回のタイトルは「無音のレクイエム」。戦前、戦中の大阪千日前を舞台に、無音映画に夢を描く若者３人が、軍国主義の波が押し寄せる戦時下を生き抜いていく人間模様を通じて、平和の大切さを考えるものとなる予定です。

　１月２４日（日）に一般の方々から出演者１００人を募集するオーディションが行われ、２０１６年６月２日～５日の４日間にわたり、京橋の大阪ビジネスパークの円形ホールで７公演が行われる予定です。

　今回のミュージカルでは、岩城弁護士が実行委員会の７人の共同代表の一人に加わったこともあり、事務所として積極的に協力することになりました。

　このニュースをお読みの皆さん、思い切ってオーディションを受けてみませんか？（これまではほとんど全員が合格しています）。また、実行委員としてお手伝いをいただけませんか？（詳細は、左上のチラシをご参照ください）。そして、６月の公演には、ぜひお声をかけあってご参加ください。感動すること間違いありません。

　よろしくお願いします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（弁護士　岩城　穣）